大人のピアノ初心者の方におすすめの楽譜
楽譜売り場には、大人のピアノ初心者の為の楽譜がどんどん増えていくように感じます。
趣味のピアノを愉しむ方々が増えているのでしょう。
大人の生徒さんのご要望は広く、
・ショパンが弾けるようになりたい
・J-popをかっこよく弾きたい
・ビートルズが弾きたい
・ディズニーナンバーを全部弾けるようになりたい
等々皆さま夢と希望にあふれてピアノ教室にいらっしゃいます。
目標がJ-popでも、スキルアップしなければ弾けませんので、本日は私の経験からおすすめの楽譜をご紹介しようと思います。
目次
無理なくピアノの世界に入っていける導入本
私が大人の初心者の方に1冊目にお薦めする「ピアノの一年生」という楽譜です。
左ページは短い基礎練習がならび、右ページに、イギリスやフランスの民謡を中心とした小品が書かれています。
クラシックの導入本は、音符の量や指の使い方が少しづつスキルアップできるように細かいところまで考えられているところがよいのです。
・ト音記号の高いドから楽譜がスタートするので、音の広がりがあるように感じること
・収められている小品が、ちょっとおしゃれで落ち着いた曲が多いので大人の満足度が高い
という点でおすすめできます。
私の生徒さんたちは、みなさんここからスタートして上達していっています^^
根性でチェルニーはおすすめできない
ピアノ教習者の定番の楽譜のひとつに「チェルニー」の練習曲集があります。
子どもたちには、音楽的表現の中で指を早く動かすテクニックを身につけるために必須アイテムとして「チェルニー30番練習曲」を使用しています。
ただ、この楽譜をモノにするためには、結構な練習時間が必要です。
レッスンまでに仕上げようと、慌てて弾くのも感心しませんし、余裕がない中で「チェルニー」を弾きますと、かえって腕や手首にチカラが入りテクニック向上を妨げる原因にもなりかねません。
そこで!
ル・クーペの「ピアノの練習ABC」がおすすめです。
私も子供の頃この楽譜に出会いたかったな〜というくらい美しい曲たちです。
「チェルニー」がドイツの練習曲なのに対して、こちらはフランスの練習曲です。
「練習曲」ですので、自然といろいろなテクニックが盛り込まれており、スキルアップできる!というわけです。
子どもにも大人にも愛用しています。
不動の人気のブルグミュラー
「ピアノの練習ABC」と並んで大人の生徒さんに人気なのが、「ブルクミュラー25の練習曲」です。
フランス語で表題がついていますので、曲の個性を理解しやすいです。
「速い曲」「おっとりした曲」「アクの強い曲」「澄んだ響きの曲」「祈りの曲」等々個性あふれる25曲が存分にピアノ・ワールドを楽しませてくれます。
ピアノの知識がなく「ブルクミュラー25の練習曲」??とおっしゃっていた大人の生徒さんもとても気に入ってくださり、発表会でも演奏しました。
曲の個性だけでなく、ピアノ演奏についての内容も盛りだくさんです。
まさに、「クラシックの玄関口」というくらい学びが深いです。
たくさんの楽譜の中から個性に合わせて選ぶ
J-popやポピュラーだけを弾くのが悪いわけではありません。
ただお月謝を払ってピアノレッスンを受けるのですから、楽譜の読み方も指の動きも基本から学んだほうがお得です。
J-popを楽しんでいる生徒さんにも、小さなクラシックの曲との併用をおすすめしています。
そのほうが上達がはやいです。
本日ご紹介した以外にもたくさんの楽譜があります。
個性に合わせてカリキュラムを組めるのがピアノ個人レッスンのよいところですから、先生とよく話し合っていくつかのアドバイスをもらって選んでいかれたらいいでしょう。