ピアノ発表会で小学生がショパンを弾く生徒さんの軌跡
小学生でショパンが弾けるってスゴイ!と思われるでしょうか?
ある生徒さんの記録を振り返るとなにも特別ではなく、大変でもありません。
今日はあるひとりの生徒さんの軌跡をご紹介いたします。
目次
ピアノレッスン始まりは小学1年生
とてもおとなしく、というか人見知りちゃんで最初の数ヶ月は声を聞けませんでした。
私はレッスン中にどんなに真剣勝負でも笑顔の瞬間を作りたい!というレッスンづくりをしていますが、笑顔も見れませんでした。
私に心を開いてくれないのかな・・・と心配になったことも記録に書いています。
ピアノ講師と生徒さんの信頼関係はとても大事です。
1対1でのレッスンだからこそ、お互いにまっすぐに向き合い、濃い30分のレッスン内容が満たされるわけです。
という心配をよそにこの生徒ちゃん(Kちゃん)は、トントン拍子に進んでいきました。
お母様のナイスなサポートが質の良いレッスンにつながっていく
毎年年末には、任意で個人面談を行っています。
ご家庭での様子を聞かせていただいたり、レッスンでの様子や今後の課題をお話したりします。
生徒さんが望むレッスンのカタチと私の指導がずれないためにとても役立っています。
Kちゃんのお母様は毎年面談に来てくださり、いろいろなことをお話できます。
レッスンでのピアノからも聴いてわかりますが、お話を伺うとやはり毎日欠かさず日課としてピアノの練習に取り組んでいました。
「レッスンで先生に何のアドバイスを受けたの?」というお母様とのやり取りが有意義な復習になっているとも感じました。
もちろん練習するときもレッスンを受けるのもひとりです。
Kちゃんは、レッスン開始の「オルガンピアノ1」〜「オルガンピアノ4」まで2週にわたって弾いたことがありません。
自分の中にしっかり曲が入っているので、レッスンでの訂正や調整が柔軟にできる点が素晴らしいところです。
小学1年生で入会、ピアノ発表会でショパンを弾くまで
オルガンピアノシリーズが終了する少し前から「ピアノの練習ABC」(音楽の友社)を併用しました。
「ピアノの練習ABC」はきれいなメロディに乗せてスキルアップができる教本です。
これもあっという間に終わり、小学2年の秋には「ABC」の続編の「ラジリテ」に進みました。
同時期に、ブルクミュラー25の練習曲はちょうど中盤をレッスンしていました。
小学3年の終わりと同時にブルクミュラー25の練習曲が終了。
「ソナチネアルバム」の曲を抜粋で弾きはじめました。
小学4年生の秋に「チェルニー30番練習曲」を開始。
「ラジリテ」を練習してきているので、とくにつまずく点もなくテクニックの細部に渡って弾くことができています。
小学5年生の夏の発表会でKちゃんにとって初めてのショパンを弾きました。
余裕があるからこそ楽しめる!続けられる!
現在は小学6年生のKちゃん。
受験の為のお勉強に忙しい日々で、以前のようにサクサクと曲は進みません。
それでも、2ヶ月かけて「エリーゼのために」は仕上がりに近づいてきました。
「そういえば弾いていなかったね」ということで、受験勉強の息抜きになればと、「エリーゼ〜」の練習を始めました。
これまでのストックがある分、テクニックが落ちることもなくピアノを楽しんで弾いていられるように思います。
まとめ
Kちゃんの例がとくにスゴイことではありません。
世の中には6年生でショパンのエチュードを弾く子どもたちもいます。
コツコツと練習を積みレッスンで歩みを進めて行った結果、ショパンが弾けたね!ということです。
また、必ずしもKちゃんのように進まなくてもいいのです。
それぞれの歩みを、1レッスン1レッスンを無駄にすることなくサポートできるのが個人レッスンの良い点なのですから。
ピアノの音を「素敵〜」と思える素晴らしい感性を育てていきたいです。
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