ピアノ嫌いから自信へ8年間のピアノレッスン
ピアノが弾きたいから、ピアノが好きだから習い始めることが基本です。
20年の講師歴の中で「ピアノ嫌い!」とはっきり言われたことが1度だけありました。
今日はピアノ嫌いだったある生徒さんの8年間の軌跡を書いてみます。
目次
お母様の希望で仕方なく
当時Kさんは小学5年生でした。
体験レッスンにいらっしゃったのですが、下を向いたままほとんど話しません。
転居して鶴見区にいらっしゃったとのことでした。
お母様は「引っ越しでめでたくピアノを辞められると思っていたようですが、そうはいきません!」
と、強く話していらっしゃいました。
私の母も1度始めた習い事は辞めさせない方針でしたので、似ているな・・・と思ったことを覚えています。
当時Kさんは、バイエルの70番を弾いていました。
小学1年からピアノを始めて5年生でバイエル??というのが率直な感想です。
大変に厳しい先生でなかなか合格をもらえずにここまできたとのことでした。
ピアノ嫌い!
Kさんのピアノレッスンが始まりました。
しかし暗い!!
仕方なく、嫌々レッスンに来ている空気がいっぱいです。
今までのレッスンの話を聞いてみました。
・先生が怖くて怖くて仕方なかったこと
・練習しても叱られて合格できないからつまらない
と、話してくれました。
そうか〜私はそんなに怒らないよ。
練習していたら必ず進んでいける!と私は信じているよ、と伝えました。
その後、笑顔が見れるようになりピアノ教本もどんどん進んでいったことが記録に残っています。
3年後にはソナチネへ、そして大好きなディズニーナンバーを弾く
「ピアノ嫌い」についてKさんは忘れていったようでした。
むしろ今までにないスピード感をもって進んで行けたことが嬉しい感じです。
バイエル終了後は、「私はピアノニスト2」という曲集を弾き、中学1年の終わりにはブルクミュラー25の練習曲へ進みました。
非常にテンポよく進み、中学3年の終わりにはソナチネへ。
この頃、お勉強が忙しくなり月2回レッスンになりました。
ここまで進みますと弾きたい1曲がでてきます。
Kさんはディズニー大好きっ娘。
チェルニーの練習曲と並行してたくさんのディズニーナンバーを弾きました。
高校2年生の時にいっしょに連弾した「レット・イット・ゴー」です。
ピアノを生かして幼稚園教諭になる!
中学生の頃に「幼稚園の先生になりたい」と聞いていましたが、ピアノが上達していくと彼女にとって現実の将来となったようです。
高校卒業時のレッスン曲は「バッハのインヴェンション」です。
自信を持ってお仕事に活かせるレベルに到達です。
めでたく第1志望校の大学に合格。
来年4年間の大学でのお勉強を終了していよいよ社会人です^^
ピアノを愛する心を育てたい
Kさんのケースは珍しいです。
ピアノが嫌いで体験レッスンに来る方はそうそういません。
子どもがやりたくない!といっているのにどうしても・・・とおっしゃるお母様もいないでしょう。
振り返ると、Kさんは「ピアノ嫌い」ではなかったわけです。
たまたまであった先生と相性が悪かったのかもしれません。
私がレッスンを担当して、ピアノが将来の選択の手助けになったことがとてもうれしいのです。
ピアノレッスンから自信と希望を持ってもらえたことが、私にとってもKさんにとっても大きな喜びでした。
ピアノを愛する心が私の教室で育ったことが幸せです💛
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