夏のコンクールの思い出
フェリーチェピアノ教室のホームページをご覧いただきありがとうございます。
今日は、私自身の夏の思い出「ピアノコンクール」について書きます。
かなりな黒歴史ですが、お読みいただけますと幸いです。
夏恒例のコンクール
小学6年生から大学入学まで師事していた先生の教室は、コンクール出場が必須でした。
もちろん、発表会もありましたし、教室の選抜メンバーによる大ホールでのコンサートもありました。
コンクールの記憶が強烈すぎて、発表会の記憶がかなり薄れています。
門下の落ちこぼれだった私が、コンクールを余裕でこなせるわけがありません。
中学生の部門の課題曲は、チェルニー30番練習曲から3曲出題されて、コンクール当日に演奏曲が発表になるという形式でした。
当時、チェルニーが大の苦手だった私が3曲の練習を続けることはかなりの苦行でした。
もちろん予選通過した後の本選曲も練習しなければいけません。
まさか予選通過するわけないじゃない・・・本選曲なんて練習しなくてもいいのに。
と、思ってはいても、そんなこと先生に言ったら大目玉&大雷です。
チェルニー30番練習曲からの3曲の中に、
「これだけは選ばれてほしくない!」
と願う大の苦手曲がいつもでてくるんですよね。
先生から指定されたメトロノームの速さになかなか到達できなくて。
毎年レッスンで叱られていた記憶しかありません。
地元の新聞社が主催するジュニアコンクールは、当日くじで演奏順番が決まります。
一度、1番くじを引いてしまったことがあります。
「1番だけは引くんじゃないわよ。点が低く出るからね」
と言われていたのですが。
血の気が引く思いでした。
私の先生は、コンクールの審査員も務めていたので、舞台に出るとすぐに先生の姿が見えます。
ギョッとした先生の表情が見えたのを今も思い出します。
よりにもよって出来の悪い私が、トップバッターで出てきたわけですから驚きますよね。
中学時代はただの一度も予選を通過したことはありませんでした。
舞台の袖で待機している間、心臓は飛び出すのではないかというくらいにバクバクで。
手はもはやピアノを弾くどころではない、というくらいに凍りつくように冷たくなり。
毎年、なぜこんなになっちゃうのよ??? と自分への不信感でいっぱいでした。
今思えば、まったく自信がなかったのです。
練習を尽くしたのだから、精一杯弾ききればいいのだ、という割り切りもできませんでした。
よくピアノを辞めなかったな、と思うくらいの黒歴史でした。
我慢強かったのでしょうかね。
ここまで書いて、先生がとても厳しい方に思われるでしょう。
確かに、ピアノに対してはとても厳しかったし、生半可な出来では合格なんてもらえませんでした。
しかし、反面とてもチャーミングな先生でもありました。
時々先生のプライベートルームのプレミアムなピアノでレッスンになったりしたのですが、
ここはベルサイユ宮殿か?と勘違いするほどゴージャスで。
先生は、そのお部屋にいるときはルンルンで。
お茶飲みましょ!と言って紅茶がでてきたりもしました。
私は、夜20時からのレッスンでしたが、実質レッスンが始まるのは21時過ぎ。
大量の宿題をレッスン室に持ち込んで自分の番を待つのが常でした。
時々、空腹な先生が「ちかちゃん、ラーメン食べない?」と言って、
教室の目の前のラーメン屋さんから出前が届いたこともありました。
先生は、音楽会に誘ってくださることもありました。
出来の悪い子ほどかわいい、といったところでしょうか。
先生との思い出は、山ほどあります。
先生のアタマのてっぺんから沸騰するくらい叱られた思い出も。
チャーミングな先生といっしょに笑った思い出もたくさんあります。
コンクールについての方針
かつて、横浜の楽器店が主催するコンクールに生徒を出場させたことがあります。
ヘレンケラー記念音楽コンクールで3位入賞を果たしたこともありました。
コンクールに対して、積極的にアプローチするわけでもなく、否定的でもありません。
通常のレッスンを聴かせてもらって、コンクールに出場することが、
生徒にとってより一層の成長になると考えた時は、打診しようと思っています。
「練習がたりないよ」
と言われている間は、コンクールへの出場はないのです。
コンクールで入賞する子どもたちは、1時間でも2時間でも練習できる子どもたちです。
細部に至るまで丁寧に弾く集中力と思考力。
この先、コンクール出場をする生徒さんが出てくるでしょうか。
たとえ、出場することになっても、私が経験した夏の日々のようにではなく、
発表会同様に練習の成果を存分に発揮できる、表現できるひとつの舞台にして欲しいと思っています。

先述した私の極度の、病気とも思えるあがり症ですが。
大学に入学した後、不思議とまったく出現しませんでした。
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